アレクサンドル三世橋


 夢を見た。窓から360度の視野で街を見下ろせる高い塔に住んでいた。ある朝目を覚ますと、廃墟と化した近未来都市が降ってきて、街を埋め尽くしている。ああ、夜中に街が降ってきたんだなあ。近未来都市の残骸に埋め尽くされた古い街並みを見下ろしながら、ぼんやりとそう思った。そんな夢を見た。