パリ7区
曇った日曜日の午後に陸軍士官学校の裏を通りかかったら、お堀の角にト音記号を見つけた。新しいギターを昨日買った。そのギターのようなエッフェル塔が裏で寒々と聳えていた。
見終わっても数日間、折に触れて反芻する、稀にそんな映画がある。一昨日CANAL+でたまたま見た"Je vais bien, ne t'en fait pas"もそんな映画の一つだった。『心配するな、俺は大丈夫だから』とでも訳すのだろうか?でも、それじゃ映画の題名にはならないな…
六月だというのに肌寒い夕方、セーヌ川左岸を車で走っていた。夕陽が右岸のジョルジュ・サンク通りの教会へと沈んでいった。
パリの春の朝の空気はとても澄んでいる。芝生は自動水撒き機のお陰で適度な湿り気を帯び、手入れの行き届いた花弁の水玉が朝の光に輝いている。夕べは寝つきが悪かった。明け方うつらうつらしながら見た夢も覚えていない。少し重い気分で家を出たけれど、朝…
日本からの帰りの機中、"Nine Lives"というB級映画を観た。監督は、『百年の孤独』の作者ガルシア・マルケスの息子。九人の女性の劇的且つ凡庸な九つの人生の断片が、巧みに編集された短編小説集のように九つ続く。邦題は『美しい人』 一台のカメラがノーカ…
また、朝。ここにナポレオンが安置されている。病院に寺院が併設されているのは、なんかシュールだ。
朝、久しぶりに散歩をしたら足がつった。
七年位前から、年に一度くらい酷く眩暈がする。三半規管の壁に凝固したカルシウムの塊が壁から離れると眩暈を引き起こすらしい。数日するとそのカルシウムの塊が溶解して、眩暈も治まる。