ルフェーブル大通り


 今日は大統領選挙。午後八時にはシラクの次の大統領が分る。直近の世論調査はどれもサルコジの大幅なリードを伝えていたけれど、こればかりは蓋を開けるまで分らない。フランスには左派と右派が五割ずついていつも大接戦になるのだけれど、前回の大統領選での左派の大敗北以来、左派の退潮は著しい。今回はサルコジに勝てる候補という条件のみで、外見以外とりたてて大統領の資質を備えているとは思えない女性のセゴが候補になったけれど、それこそ社会党の弱体の象徴のようだった。ここに来て、極左・極右の衰退と歩を会わせるように「社会民主」という概念がようやくどうどうと政治の表舞台に浮かび上がってきた。政治・外交大国フランスなのに、何をいまさらの感が拭えないが、ようやく左だ右だという不毛な政治的確執から脱却できるのなら幸いである。