2008-01-01から1年間の記事一覧

"Atonement"

Atonement作者: Ian McEwan出版社/メーカー: Vintage発売日: 2002/05/02メディア: ペーパーバック クリック: 5回この商品を含むブログ (6件) を見る バンコクからパリへの帰りの飛行機で、この小説が原作の映画を二度も見てしまった。最初は英語で二度目は日…

荒野

久しぶりに夢を見た。 桜上水か下高井戸のアパート。玄関の扉を開くとすぐに台所と四畳半の食堂が続き、その奥に六畳ほどの部屋がある。なんの変哲もない木造モルタルアパート。部屋の中にはなにもない。窓に掛けられたベージュのカーテンが陽の光を淡くぼか…

ビレーヌ・シュール・セーヌ

早朝のパリ郊外、霧に煙るブドウ畑。畦道の向こうから、誰かがやってくる気配がする。

Teen Age Dream

今日は寒い土曜日だった。三十数年前に兄貴の作った歌を歌ってみた。やっぱり下手だった。慣れない多重録音ソフトとありあわせの映像を見繕っていまだ良くわからんムービーメーカーで『クリップ』を作った。でも酔って作ったから、ちょっと酷かった。いった…

コンフラン

今日久しぶりにボブ・デュランの「北国の少女」(*1)を聴いていて、五年ほど前の冬の旅を思い出した。「夢も凍りそうな寒い日に」(*2)上野駅から上越新幹線に乗った。長い日本出張中、日程の都合でぽっかり一日空きができた。疲れているのに時差で眠れない…

ポルト・ド・ベルサイユ

たった三日いなかっただけなのに、パリは寒いのかとかサルコはインドあたりでなにをフラフラしてるのだろうとかフランスのアリのテニスだとかソシエテ・ジェネラルはさておきBNPは大丈夫なのかとか、パリからのニュースは、春に遠くの景色を望遠鏡で眺めてい…

フェルディナン・ファーブル通り

昼寝をした。夢を見た。何度目を覚ましてもまた夢の中という無限ループのような夢だった。目覚めると、帰っていく息子の恋人の後姿を、女房が窓からじっと見詰めていた。昼前には、一緒に昼食を食べようと云っていた息子とその恋人を待っていた。ところが、…

ポントワーズ

久しぶりに夢を見た。見知らぬ駅に降り立つ。人通りの少ない駅前の商店街をあてもなく歩く。季節は春、或いは秋。知り合いの家を訪ねているような気もするし、バスに乗り換えるために停車場を探しているような気もする。街はずれのビルボードに地図を見つけ…

陸軍士官学校

曇った日曜日の午後に陸軍士官学校の裏を通りかかったら、お堀の角にト音記号を見つけた。新しいギターを昨日買った。そのギターのようなエッフェル塔が裏で寒々と聳えていた。

デボルド・バルモール通り

どんよりとした夕暮れ時に人を訪ねた。一方通行の薄暗い通りは一方通行の別の通りに突き当たり、左に行きたかったのに行けなかった。